ヌルフフフ……。
ということで
「暗殺教室」
がNo.2です。
理由の一つには圧倒的な完成度の高さがある。
ある日教室にやってきたマッハ20で動ける黄色いタコ型生物が教師になって…
こんな出だしから始まる物語があれほどきれいにまとまるなんて驚異。
物語世界に没入できること間違いなし。
そしてもう一つがそのタコ型生物教師「殺せんせー」のスタンス。
「望んだ結果を出せないことは必ずあります。その時社会に原因を求めてはいけません。それは率直に言って時間の無駄です」
だからその社会の激流の中で自分はどう動いていくか。
そのテーマが物語全体をぶっとく貫いていることも完成度の高さに一役買っている。
学校で何かうまくいかないことがあったときに、
「あの子がああだから」「あいつがこうだから」ではなく
自分がどうふるまうのか。
そんな思考の型を、この暗殺教室は身につけるきっかけになる。
もしかしたらこの漫画を読んだ人なら
殺せんせーのスペックあっての話じゃん
とか
生徒の才能があったからでしょ
とか
言いたくなるかもしれない。
が、決してそんなことはなく、
注意深く読んでいけば大人子どもどちらの立場からも発見がある。
先の「うしおととら」が血肉になるのなら
この「暗殺教室」はバイブルである。
何度でも読み返したい。