素直であるということ


たまに「伸びる生徒の条件て何ですか?」

と聞かれることがある。

そしてその問いに対して

素直であること

を条件に挙げる教師や講師は多い。

その通りである。

逆に伸びない生徒の条件を考えると非常に分かりやすい。

こちらの言うことを全く聞かない生徒

だ。

面倒が勝ってしまう子はもちろん、我流を貫いてどこかの時点で限界が来てしまう子。

だから反対に素直に言うことを聞く子は普通に伸びる。

しかし。

こちら側、つまり教える側は独裁者になりがちである。

その「素直」という言葉は独裁者を増長させる危険性があるので気をつけなければならない。

だから最初の職場でクラスを持った時も、専門学校で担任をしていた時も、

異論反論ウェルカム

ということを生徒には常々言っていた。

ぜひとも納得した上で従ってくれと。

「素直であるということ」と「疑問を持たないということ」は違うんだと。

自分の城を構えるようになりいよいよ自分を諫めてくれる人は少なくとも職場ではいなくなった。

生徒が私と活発に議論を交わせるようであれば独裁者の城にはなっていないと判断して良いのではないか。


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