勉強を教える時に必要なのは
「教わる側」としての自分の経験を徹底的に捨て去ること。
特に職業として「教える」を選んだ人間は間違いなく昔は「できる子」だったはずなので、その経験を持ち込むとギャップに苦しむことは多々ある。
「教師の五者」という言葉がある。
五者というのは学者、医者、役者、易者、芸者のことだが、
個人的には「医者」の意識が最も重要だと思っている。
教えることに悩む時というのは大抵「この子はなんでこんなことも分からないんだろう…」という内容のはずだが、
患者を目の前にした時、医者がそういう風に悩むだろうか。
「この患者はなんでこんな症状になっちゃったんだろう…」
と考えるにしてもそれはより適切な治療を探るためのプロセスのはずで、先の悩みのように何も生み出さない後ろ向きのものではないだろう。
患者に接する医者のように。
そしてこの意識は教材作りの際に最も持っていなければならない。
教材を作る際は生徒が目の前にいないため、作る人間のエゴが出てしまいやすい。
先日のモンスター個人塾の塾長が教材作りの際は山籠もりするというのも分かる。
さて、やるか。
~今日の一曲~
「いつだって僕らを待ってる 疲れた痛みや傷だって 変わらないままの夜だって 歌い続けるよ 続けるよ」
サカナクション「ミュージック」