テスト前も勉強しない子が点数を取れないのは当たり前なのですが、やってるように見えるのに、もう少し取れてもよさそうなのになぜか今一つ点数が取れない子は一定数います。
だからお父さんお母さんも「もっと勉強しなさい‼」とも言えず「あぁこの子はここら辺が限界なのかも…」と思ってしまいがち。
でも、そうかもしれないけど、そうではない可能性もまだ十二分にあります。
以前から塾や専門学校で自習をしている生徒の様子を見ていると気づくことがあります。
あれ?君、そこ昨日も一昨日もやってなかった?
と。
実際、そう聞いてみると、彼(彼女)は
「はい、そうです。不安なんで」
と、それが何か?の調子で返してきます。
まぁ。悪いことではないので、じゃあ気が済むようにやらせてみるかと放っておくと案の定。
同じ所を周回し過ぎて他が手薄になる症候群。
正直、まずは60点を目指そうの段階ではこちら側も生徒にやらせる手です。
まずは確実に取れる所を作ろう、そしてそこを自信にして取れる範囲を広げていこうという。
しかし明らかにもう君その段階ではないよねっていう生徒がこの症状に陥っている場合、
①気付いてない
②時間がない
③これ以上は面倒くさい
④下手に手を広げて失敗したくない=プライドが高い
⑤下手に手を広げて失敗したくない=不安感
このいずれかなのかなぁと思います。
①なら問題はありません。教えれば済む話ですから。
③は相手にしません。悪しからず。
⑤もまぁ成功体験を積んでいくことで意識が変わっていくことは充分にあります。
②と④が経験上厳しいタイプです。
④は言わずもがな、②についてホントのホントに時間が無い生徒は稀です。
以前勤めていた塾でアイドル活動をしていた生徒がいて週末になると東京に行っていましたが、それにしたって塾にはちゃんと来て勉強していました。
自分と同じような生活を送っている子は他にも必ずいるはずですが、
「あの子はがんばってるのにどうしてあなたは」
なんて比べるような発言は絶対NGです。
待ってました‼
とばかりに怒涛の反論が来ますから。
ちょっと話が逸れました。
いずれにせよ、②~④の生徒は
素直さが足りない可能性が高い
です。
以前も書いた気がしますが、素直というのはなんでもかんでもこちらの言うことを聞くということではありません。
何か言いたいことがあれば、一旦こちらの話を受け止めた上で「僕(私)はこう思うんですけど」と切り出せると有意義な議論ができて最高です。
逆に「僕(私)はこうしたいからあいつの言うことなんて無視無視」、これが最悪です。どうやったって伸びません。
最後に素直な子、そうでない子、簡単な見分け方を。
話を目で聞いているか。
これです。
目で聞く。塾運営の参考にしまくっている埼玉の塾長の言葉ですが良い言葉です。
「あぁこの子は目で話を聞けてないな」と感じる子は例外なく指示していないことをやり始めます。
きちんと目で話を聞けて、素直にそれを実行できる子なら、勉強の方法を改めればこれからもっともっと伸びていきます。