特に十代の頃はよく小説を読んでいた。
アベレージで3日に1冊くらいのペースでは読んでいたように思う。
「ズッコケ三人組」から始まり江戸川乱歩の「少年探偵団」、「ぼくらの七日間戦争」などで小説というものにハマっていった小学生時代。
東野圭吾「むかし僕が死んだ家」「ある閉ざされた雪の山荘で」「白夜行」、恩田陸「六番目の小夜子」、高見広春「バトルロワイアル」などに衝撃を受けた中学生時代。
なんといっても、宮部みゆき「模倣犯」に打ちのめされた高校生時代。
京都関連で森見登美彦や西尾維新などを読みふけり、かたや福井晴敏「亡国のイージス」「終戦のローレライ」等の硬派なアクション超大作にも抵抗がなくなりもはやジャンルとか気にしなくなった大学生時代。
働き始めてからもそれなりに読んではいたものの、恥ずかしながらスマホに段々と毒されこの頃のようには読めなくなってしまった現在…。
十代の頃は仮にいわゆる「ハズレ」を引いたとしても最後まで読み切ってはいたのが、最近はちょっとでも期待外れだと読むのをやめてしまったり。
集中力が著しく欠けてきている。
映画も同じ状態になってきているし、絶対スマホのせい。
でもね、世の中にはこちらの集中力なんて問題にならないほど面白い小説が存在する。
上で名前を挙げたものもそうだし、三十代で初めて読んだ小野不由美「十二国記」シリーズは一気読みだった。
そして直近では澤村伊智「ぼぎわんが、来る」等の比嘉姉妹シリーズ。
中でも1作目の「ぼぎわんが、来る」は秀逸。ホラー小説でありつつも、ミステリやバトル漫画の要素もあり。久しぶりに読んだけどページをめくる手が止まらなかった。
今はこのシリーズを1日1冊のペースで読んでいるが、読み切ったら恒川光太郎「夜市」、森絵都「DIVE‼」等の夏の匂いのする物語に没入したい。