中3数学では最初複数の展開公式、因数分解の公式を習う。
ここで生徒がつまずくのは公式そのものではない。
ミックスされた時に、どれ(どこ)にどの公式を使うのか
で混乱するのだ。
一つ一つやった時はできたじゃーんと思うのが毎年の恒例行事になるほど多くの子が戸惑う。
これはまぁ最初の段階で
〇=△(〇という式を△という式に変形しようねという公式)
の△の部分、つまり後半に意識の大部分が持っていかれており、〇の部分がどんな形であるかを強く認識していないことが原因な訳だが、ここをどう指導するかはスタイルによって違ってくるかなと思う。
〇集団授業の場合
新人の先生だと多分ワークの順番通りにやってミックスの段階で上記のような「えーやったじゃーん」状態に陥る。
そしてある程度経験を積んでそれが分かってくると最初の段階で手を打つようになる。私なら恐らくそれぞれの公式の説明は最低限にしてミックスのページに飛び
「さぁこの問題は何番の公式を使う?」
をやる。実際の計算は後回しで良い。
これを結構しつこくやってからそれぞれの公式の演習に入る。
〇メリハリの場合
集団授業の場合は限られた授業時間の中で効率の最大化を図る必要がある。
が、うちはそうではないので(週3回の通塾、必要ならば時間無制限の学習)、
あえて一回つまずいてもらうのもありだと考えている。
自分で必要性を感じて行う復習には計り知れない価値があるから。
~今日の一曲~
「何処までも行けよ 顔をあげて ありのまま何もかも輝くだろう」
the back horn「戦う君よ」