思い出といってもつい半月ほど前に会ったばかりなのだが。
もう20年程も前になってしまった京都大学の学生時代、色々な人に出会った。
京大の中では比較的マイルド個性が集まる教育学部。
野外でコタツを出す人もいないし野良クジャクも歩いていない。
そんな教育学部の我々の代の入試首席合格者がH田女史である。
彼女に関して我々の中では「明るい天才」という枕詞が定着している。
彼女は大きな声で良く笑うのだが、その笑い方は周りを道連れにする。
というか今こうして書いていてもH田の笑い方を思い出して笑ってしまいそうになる。
文字では再現できないのが辛いところだ。
さて、そんなH田にはもう一つ特徴がある。
それは「目」だ。
「目力」とはよく言うが、学歴が上がるにつれ明らかに目力のある人間の割合が増えていった。
人の話を聞く時、自分の話をする時、目を見ることを大事にする人達だ。
それはもう言葉よりも雄弁にその人を物語る。
聞けば受験生時代は13時間勉強していたらしいがそれも納得。
その迷いのない目で目標を見据えていれば必要なことを必要以上にやっていけるのはよく分かる。
ちなみに私は勉強は一度に3時間が限界だったのでよく日向ぼっことかしていた。
そんなH田は現在ご主人の故郷で会社を経営しているが、起業して5年で50人規模に成長しているらしい。
どうやったらそんなことになるのか皆目見当もつかないが、半月前に会った時も20年前と変わらぬ目がそこにあったので刺激を受けたのは彼女には内緒。
ちなみにちなみにH田は自転車に乗りながらカップラーメンを食べれる。
~今日の一曲~
「僕がどうかしている内に こめかみから未来奪って欲しい」
tacica「不死身のうた」